MR(医薬情報担当者)からマーケティング職にキャリアチェンジしたサラリーマンの
コータローです。
ここ最近MRが会議で問われることと言えば、全ての会社共通で医師向けのWeb面談回数ではないでしょうか。
これからはデジタルとの融合が求められます、といった話はうんざりするほど聞かされているかと思います。
しかし、これまでのMR経験を踏まえると、現状Web面談には対面を超える力はないように思います。それではこのWeb面談普及は誰にとって得なのか、ということを考えてみましたので、今回はこの内容でお伝えしていきます。
<こんな人に見てもらいたい>
- Web面談回数を追われて疲れてきた人
- Web面談のメリットを見い出せない人
それでは早速、結論からお伝えいたします。
それは本社部門です

この結論はなんとなくそうだと思っていた人がほとんどだと思いますので、もう少し深堀して考えてみます。
Web面談が増えるとこれまでと比べて何が変わるのか。
一番大きいのは見える化が進むということです。
これまでも製薬メーカー各社はVeeva CRMなどのシステムを用いてMRの活動を見える化してきたわけですが、皆さまもお感じの通りMRはいかんせん正しくない入力が多いのです。
そうなると結局は本社からディテール数をもっと増やすべき、といったような納得感のない分析資料が下りてきて、MRもそれに合わせて入力だけ増やすことになります。
また、面談内容も詳しいことを日報に残しづらくなってきている中で、実際にMRがどのような面談をしているのかを把握できていないことが多いのです。
むしろ見える化から遠のいていたのがここ数年であると言えます。
しかし、このWeb面談が普及するとなると、話が変わってきます。
Web面談は実施するとなるとインビテーションを送るなど何かしら送信が必要になりますので、履歴も残ります。
また、録画をすることも可能です。
おそらく推奨されていくことでしょう。
このように考えていくとやはりMRにとっては気持ちの良い変化とは言いづらいですね。
一方で本社から見た場合はどうでしょうか。
正確な情報が増えて数値の分析がより機能しやすくなったり、面談内容を直接確認できることで現場の生の声を聴ける機会は増えたり、ということが出てきます。
また、Web面談であれば場所を選ばず、飛び入り参加することも容易になるでしょう。
出張で羽を伸ばすことが好きな人を除けば、プラスに作用する場面が多そうです。
しかし、本社も分解していくと一概に得するとは言えないかもしれません。
例えばマーケティング部門は効率的な活動にはプラスだとしても、全社の売上目標を背負いますので、達成するにはMR同様苦戦を強いられます。
そのときは新たなコンテンツに手を出していくのかもしれませんが、従来通りの考え方では通用しないでしょう。
そう考えると、やはり一番恩恵を受けるのは営業企画や経営戦略、人事といった組織構築の責任を担うポジションです。
営業組織を再構築していく製薬メーカーが多い中で、レポート先に根拠を示しやすくなったというのはメリットになるでしょう。
ということで、今回は半分妄想も入ってしまいましたが、「MRのWeb面談普及で得する人は一体誰なのか?」についてお伝えしてきました。
MRが自身のエリアを攻略することだけを考えるとメリットは多くないと思いますが、録画した面談内容が共有できるとなると少し面白いかもしれません。
どちらにしても変化は受け入れつつ前向きに頑張っていきましょう。
まとめ
- いよいよMR活動の見える化が本格化してくる
- 本社部門は正確な情報量が増える
- 営業企画・経営戦略・人事などにはメリットが大きい
最後までご覧頂きまして、ありがとうございました。
それではまた。
コータロー
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