こんばんは、コータローです。
皆さんは引き継ぎを受ける際、どのようなことを意識されているでしょうか。
前任者の仕事の出来やその人の性格によっても大きくレベル感が異なる引き継ぎですが、受ける側の立場で考えると、その後の仕事に大きな影響を及ぼす要素になりますよね。
引継書なんてあてにならないことも多いですので、引き継ぎまで適当に済ましてしまうと、後で損するのは結局自分です。
ということで、今回はMRが引き継ぎを受ける際の最善手とは?というテーマで書いていこうと思います。
10月は担当交代も多い時期かと思いますので、参考にして頂けますと幸いです。
それでは、早速結論からお伝えしたいと思います。
結論

MRが引き継ぎを受ける際の最善手とは…
その場で次回のアポイントをもらう、です。
シンプルですが、これだけやっていれば間違いありません。
それではなぜこの方法をオススメするのかについて、ここから書いていきますね。
その後、改めてきっかけを作るのが難しい
引き継ぎを受ける際は基本的に前任者が先生に声を掛けて、「実は担当交代することになりました…」とお決まりの受け答えが終わった後に「新担当の○○です、よろしくお願いします。」で終わってしまいますよね。
ただ、これで終わってしまいますと、その後改めてきっかけを作ることが難しくなってしまいます。
頻繁に会える先生であればそれで良いのかもしれませんが、この時代にある程度重要なターゲット医師であれば、そんなことは少ないです。
よく引き継ぎの際に前任者から言われることとして、この先生はアポイント取れないから、なんてことがありますが、多くの場合、嘘です。
ただ単にその前任者がアポイントを取れていなかっただけなのです。
そのような場合、引き継ぎの際にアポイントを依頼して簡単に取れたりしてしまうことも多いわけですが、そうなると一気にチャンスが生まれます。
一度でもアポイントでしっかり機会をもらえれば、先生の治療方針はおおよそ理解できるわけですので、その後の展開は大きく変わります。
効率よく実績を上げるための行動ができますので、無駄な活動も減ります。
慣れていない人からすると厚かましく感じて気が引けるかもしれませんが、最初の機会を逃さないように準備しておきましょう。
結局自分で聞かないとわからない
2つ目の理由としては、結局自分で聞かないと、先生の治療方針や考え方を知ることはできないからです。
たまに引き継ぎの情報を盲信して自分で聞いていないにも関わらず、それを長期間信じたままで活動を続ける人がいますが、そんなことをしていても意味のない活動をしている期間が伸びていくだけです。
そういう意味でも担当初期にとにかくアポイントを取ることが有効になります。
もし医師から引継書通りの同じ言葉を聞いたとしても、さらに深堀りしていくと全く違った考えが聞けることも多いです。
MRの活動で1番大事なことは医師の考えを正しく理解して、その考えの人に刺さる伝え方で話を持っていくことです。
それをするためには、結局自分の耳で考えを聞くしかないのです。
それができるタイミングが早ければ早いほうが良いことは、火を見るより明らかですよね。
スタートダッシュになる
これは上記2つの結果のようなものですが、引き継ぎを受ける際にアポイント依頼することを習慣づけておけば、スタートダッシュできる可能性は大きく高まります。
先程も触れましたように、前任者がアポイントを取れていなかったターゲット医師も少なくないはずですので、引き継ぎの際に依頼をしていけば、今までは取れていなかったけど、今回初めて取れた医師が出てきます。
そうなると、営業戦略上は一気にフェーズを進めたことになりますよね。
そもそもMRの仕事は担当期間の初期にいかに筋の良い見立てができるかが勝負になります。
それさえできていれば、あとはウイニングランのようなものです。
成果を上げるまでの時間には多少ぶれが生じたとしても、見立てが間違っていなければ、必ず課題解決はできます。
そのためには最初のアクションが何よりも大事というわけです。
おまけ 引き継ぎ情報として1番有益なもの

少し短くまとまりそうでしたので、1点おまけとして、引き継ぎ情報として1番有益なものについて個人的な意見をお伝えしておこうと思います。
それは、詳しい症例情報です。
引き継ぎ書の内容でよく見るものとして、訪問ルールなどの基本的なもの以外では、こんな話をしていた、先生が優しいか否か、などの主観的な情報が多くを占めてしまいます。
しかし、残念ながらそのような主観的な情報は全く役に立ちません。
MRが何を話していても医師側にどれだけ理解されているのかはわかりませんし、その医師が優しいかどうかなんてことは人によっても変わることですし、どうでも良いことなのです。
だからこそ、ほとんどの引継書は無意味なものとなってしまいます。
そんな不確定な情報より、対象医師が持っている症例の情報を1例でも多く引き継げた方が圧倒的に意味があります。
それは事実ベースだからです。
その医師が実際に持っている症例を具体的に引き継いでもらうことができれば、担当初期から事実ベースで医師との共有事項が生まれます。
そうすると担当者交代もすんなりと受け入れられ、後任者としても非常に早くから働きやすい環境が生まれます。
ですので、引継書に書くことがないからといって、しょうもないことを細々と書くのではなく、1例でも多くの症例情報を引き継いであげてください。
たまに症例の話を聞けているにも関わらず、その価値を理解していないことで、引き継ぎされないケースも見受けられますが、それは機会損失です。
ということで、引き継ぎの際はそのエリア最後の仕事として、具体的な症例情報の引き継ぎをオススメさせて頂きます。
まとめ
今回は「MRが引き継ぎを受ける際の最善手とは?」というテーマで書いてきました。
改めて結論は、その場で次回のアポイントを取る、です。
案外最初のこの機会を逃してズルズルいっているMRは多いな、と感じていましたので、少しでも参考になりましたら幸いです。
特に現在はコロナの影響もあり、引き継ぎしてもらえる人数自体が減ってしまっている可能性もありますので、その貴重な機会を逃さないことはより重要になりそうですよね。
ということで、最後までご覧頂きまして、ありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
コータロー
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