【茶番劇?】MRがやって本当に意味のあるロープレとは?

MRの仕事

MR(医薬情報担当者)からマーケティング職にキャリアチェンジしたコータローです。

皆さんロープレは得意でしょうか?

私は大の苦手でした。

と言いますのも、どうにも気合いが入らないというか、意味を感じられませんでした。

本社の人がメッセージに合わせたストーリーを組んで、その通りに進めることが1番大事、さらに言うとその通りできているかどうかで点数をつけられる、というような考え方がしっくり来なかったのです。

よく野球していた時に、練習のための練習は意味ないぞ、なんて言われたりしましたが、まさにそんな感じです。

しかし、現在のようにチーム内でWeb会議を頻繁に行う環境下においては、このようなロープレの機会は増えると思いますし、そうは言ってもせっかく時間を使うなら意味のあるロープレをすべきだと考えています。

ということで、今回はロープレ嫌いな私が考える、本当に意味のあるロープレとは、をテーマに書いていきたいと思います。

もしかしたらどこかで役に立つ場面もあるかもしれませんので、気軽にご覧頂けますと幸いです。

結論

それでは今回は早速結論からお伝えします。それは…

症例聞き取りロープレ(ただし条件付き)です。

この症例聞き取りロープレというのは、医師役側に臨床に即した仮想症例を渡しておいて、それをMR役が自然な形で聞き取っていくというものです。

通常のロープレと大きく違うのは、クロージングまでは行わなくてもよく、あくまで症例をスムーズに聞き取ることを目的とします。

スムーズに症例のことを聞き取るというのは実は結構難しく、質問力に加えて適切な相槌を打ち、共感を示しながら進めていくことが重要になります。

個人的にこの部分のスキルはMRによって天と地ほどの差があり、オンコロジー領域や希少疾患領域が増えてきている現在においては、実績を出せるかどうかにも大きく影響していると考えています。

たまに症例の聞き取りなんてしなくても実績は出せます、といったような人もいるかと思いますが、現代のMRにおいて、それは非常に価値が低くなってしまいますので、もし本当にそうだとしても早急に改善していく方がいいでしょう。

ここまでで症例聞き取りロープレが通常行われてきたロープレよりも意味がありそうだな、と思って頂けたならば、ここからはこの症例聞き取りロープレを行う上で大事なただし条件付きの部分についても見ていこうと思います。

条件①医師役に現場感覚がある

まず一つ目の条件はこちらです。

ロープレの医師役って多くの場合、所長クラスであったり、古いタイプのベテランMRであったり、少し現場から離れた人が担当することが多くないですか?

これは全然ダメですね。

と言いますのも、会社から与えられたメッセージをそのまま理解している人にはこんな難しい役なんて務まらないのです。

当たり前のことですが、医師の臨床に近い感覚でMR役の話を聞いたり返答したりする必要があるわけですから医師役には相当高いレベルが求められます。

それにも関わらず、安易に医師役を決めてしまってはいけません。

そもそも医師役が適切にできる人なんて社内には相当少ないという前提の元、進めましょう。

適切でない医師役が設定されている時点でそのロープレは全く意味がないということです。

条件②会話として成立させる

2つ目はこちらです。

よく症例聞き取りをしようと言うと、箇条書きした質問を上から下までただただ聞こうとしてしまう人がいますが、当然ながらそんなことでは全くダメです。

やはり最低限、会話を成り立たせるようにしましょう。

そのためには冒頭にもありましたように質問回答に対して適切な相槌が必要です。

臨床検査値を聞くのであれば、「それは高いですね、〇〇が背景にあるのですか」であるとか、「それだけ低いと〇〇ですね」であるとか、やはりそれぞれの臨床検査値の適正値を知った上で、一つ一つの答えに対して、適切な反応をする必要があります。

合併症などもそうですよね。

よくオンコロジーMRだからといってその領域だけを深く知っていればいいと思ってしまう方もいらっしゃいますが、そうではなく、よくある合併症などにはある程度対応できるようにしておく必要があります。

そこをシミュレーションする上ではその場で上手くいかなかったとしてもロープレをする意味はあると思います。

これらに限りませんが、会話を成り立たせる、そのために必要な知識や引き出しを準備しておくということも条件として大事だと考えています。

条件③科学的な要素だけに絞る

そして最後、こちらも非常に重要な条件です。

よくオンコロジー領域で「患者さんのために」という言葉が先行し過ぎて会社が変な方向に進んで行ってしまうことはありませんか?

例えば私の経験では、仮想症例の〇〇がんステージⅣの患者さんは1年後に孫が成人式を迎えるからそれまでは絶対に生きたいと言っている、だからそれを聞き出して、うちの薬を使えばそれが叶えられるかもしれません、というクロージングが正解、というようなロープレがありました。

これ皆さん、どう感じますか?

私は全く受け入れられませんでした。

当然のことながら、薬は様々な科学的エビデンスに基づいて承認されてきており、臨床試験ひとつとっても膨大な情報によってできています。

患者さんにとって担当の薬が適切かどうか知るためには、そんなことより知らなければいけない情報が山ほどあるわけです。

それを差し置いても患者さんのプライベート情報を引き出すことが大事、というような訳のわからないロープレにしないためにも、最低限ロープレに関しては科学的な要素のみで構成するべきだと考えています。

そこまで酷いものではないとしても、患者さんの職業を聞いて1日1回か2回か、経口薬か注射かを決めてもらおうとする、といった安易な設定もぜひやめましょう。

まとめ

ということで、今回は「【茶番劇?】MRがやって本当に意味のあるロープレとは?」というテーマで書いてきました。

まとめると、やるべきロープレの種類は症例聞き取りロープレ

ただし、条件として下記のものが必要です、ということですね。

  1. 医師役に現場感覚がある
  2. 会話を成り立たせる
  3. 科学的な要素だけに絞る

どうでしょうか、個人的にはこれが成り立てばロープレも本当に意味のあるものになると考えていますが、会社単位ではなかなか難しいですかね。

ただ、本当に症例をスムーズに聞き取れる力というのはMRのスキルでも相当重要な部類に入ると考えていますので、参考にして頂けますと幸いです。

それでは最後までご覧頂きまして、ありがとうございました。

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コータロー

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