今勢いのあるヘルスケア企業 〜ケアネット編〜

企業分析

こんばんは、コータローです。

今回も引き続き、製薬業界周りのヘルスケア企業について見ていきます。

今回は、ケアネットです。

ケアネットと言えば、エムスリーやメドピアなどと同様で医師向けメディアを運営している会社のひとつですね。

先日取り上げた医療ビッグデータ企業のMDV(メディカル・データ・ビジョン)も9月末に包括業務提携を発表しておりましたが、それだけ製薬業界に対してのプレゼンスが高いということが窺えます。

そんなケアネットですが、これまで取り上げてきたヘルスケア企業同様で株価も凄いことになっています。

コロナショック時の最低値から考えると、実に7倍とこれも買っていなかったことをただただ後悔するしかないといった状況で、それだけ市場から評価を受けている会社と言えます。

それでは、ケアネットとはどんな会社なのか、改めて調べていきたいと思いますので、興味がございましたらご覧頂けますと幸いです。

どんなビジネスなのか?

2020年12月期第2四半期決算説明会資料より

まずビジネスモデルですが、ここは基本的にエムスリーやメドピア同様で、中心に自社メディアがあり、医師登録数を増やしながら医療コンテンツのサービスを充実させて、そこに集まってくる情報を元に製薬企業向けの営業・マーケティング支援サービス病院や転職支援会社向けの人材紹介サービスを行っています。

一方で少し異なるのは、医療教育コンテンツを提供するCareNeTVに関しては医師側からも料金を支払ってもらっているということです。

2020年12月期第2四半期決算説明会資料より

競合他社で無料でコンテンツを提供している中、このように5,000人以上の医師会員に料金を支払ってもらえているということは、それ相応の質が担保できているということですので、コンテンツの中身には相当自信を持っていると言えるでしょう。

番組ラインナップも医療情報だけでなく、プレゼン、英語、統計、試験対策など様々な使い方ができることで、ファンがついているのかもしれません。

このサービスの売上規模は小さいですが、ケアネットのひとつの強みと言えそうです。

ただ、とは言ってもこのサービスの根幹はやはり医師登録者数です。

エムスリーに関しては9割の登録率がいかなるサービスを展開する際にも高い高い優位性に繋がっています。

ではケアネットはどうなのか、というと、この決算発表時点で16万人強、そして9月のニュースリリースでは17万人を超える医師が会員となっています。

これは医師総数の半分以上を誇り、メドピアと比べても5万人程度多い登録者数となっています。

前回メドピアの記事ではエムスリーに次いで2番手がメドピアだという表現をしてしまいましたので、そこは訂正して、お詫び申し上げます。

また、今回1万人程度会員数が増えた理由としては、がん@魅せ技というがん治療医向けの手術動画の会員を統合したということですが、このコンテンツも面白うそうですね。

製薬企業はいろいろな制約があって手術動画だけのセミナーは滅多に開けないですが、化学療法と合わせて少しでも手術動画が入っていると参加人数が全く違います。

それだけ手術動画は外科医の興味ど真ん中でありますので、このコンテンツは登録する人が多いだろうな、と感じました。

ケアネット 9月1日ニュースリリースより

ちなみにこちらがケアネットの診療科別登録者数ですが、外科は88.8%ということで、やはり非常に高い支持を受けていることがわかりますね。

外科医に関してエムスリーと同様のシェアを持っていると考えると、特にオンコロジーメーカーはケアネットの営業・マーケティング支援を優先していくことも十分考えられます

それではこのコンテンツ力によって集めた業界2位の医師登録数によって、どのような業績を上げているのか見ていきましょう。

業績は?

2020年12月期第2四半期決算説明会資料より

業績は文句なしですね。

売上高が上がった分、そのまま利益も積み上がって利益率がすごいことになっています。

ただ、4〜6月においてはこの辺りの企業にとって特需とも言える状況でしたので、その後の推移がどうなるのか次回以降の決算も気になるところですね。

2020年12月期第2四半期決算説明会資料より

年間計画に対しても早くも50%の進捗率を超えるなど素晴らしい成績です。

2020年12月期第2四半期決算説明会資料より

あとは個人的に気になっていた有料会員数の推移ですが、こちらも右肩上がりなんですね。

直接売上に大きく貢献することはないかと思いますが、コアなファンの推移は中長期的な業績にも連動しそうな印象を持っているので、注目していくべき指標かと思います。

今後の展開は?

2020年12月期第2四半期決算説明会資料より
ケアネット ニュースリリース2020年9月30日

今後についても競合他社と比べると落ち着いている印象ですが、様々面白そうなプレスリリースは出ていますね。

その中でもやはり1番の注目はMDVとの包括業務提携です。

医師登録数17万人とDPCデータ3,000万人が組み合わさるとなると、エムスリーでもできないような、様々な可能性が出てくるかと思いますので、期待したいところですね。

まとめ

今回は「今勢いのあるヘルスケア企業 〜ケアネット編〜」をお送りしてきました。

個人的に最もインパクトが大きかったのは、外科医の約90%が登録している、ということですね。

内科医と外科医でざっくり比べると、内科医の方がこのようなメディアへの登録率が高い印象でしたので、この外科医90%というのはエムスリーでも成し得ていないことではないか、と思いました。

オンコロジー(特に固形がん)領域で営業・支援サービスを使う製薬企業にとっては非常に心強いですね。

ということで、最後までご覧頂きまして、ありがとうございました。

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コータロー

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