大日本住友製薬の2020年度第1四半期決算発表を見て考えたこと

企業分析

MR(医薬情報担当者)からマーケティング職にキャリアチェンジしたサラリーマンの

コータローです。

最近は決算発表時期ということもありますので、前回のエムスリーに続き製薬企業についても見ていきたいと思います。

今回は7月30日に2020年度第1四半期決算のあった大日本住友製薬です。

大日本住友製薬というと内資系中堅メーカーのイメージですが、2019年度の売上高は5000億円弱で国内7位と上位に食い込んでいることがわかります。

また、MRも依然として1000名以上を擁しています。

ただ、MRをやっていたときの感覚でいうとそこまで存在感があったり、売れている薬剤を持っていたりという印象はありませんでした。

その違和感もあり、今回調べてみましたので、ご覧いただけますと幸いです。

くわしくご覧になりたい方はこちら

https://www.ds-pharma.co.jp/ir/news/pdf/ir20200730.pdf

全社の経営成績は順調に推移

売上収益は前年同期と比べて13.9%増の1339億円で順調に推移していますし、コア営業利益(本業の利益)も9.4%増の244億円で営業利益率も問題なさそうです。

地域セグメント別で見ると

しかし、ここからが少し気になるところです。

日本市場を見てみると、1番売れている製品はエクア・エクメットで昨年ノバルティスから販売移管を受けた製品です。

売上を作ったのは大日本住友ではなく、数字だけ乗っかってきたという状態です。

しかもこの市場をこれから変えていくのはMRにとって酷な話であることは言うまでもないでしょう。

また、DPP-4阻害薬の特許切れもそう遠くないことを考えると一時しのぎに感じざるを得ません。

同日にイメグリミンの国内申請を行ったなど良いニュースもありますが、市場縮小が迫る糖尿病領域で戦うのは会社にとってもMRにとっても苦しいことと言えます。

https://www.ds-pharma.co.jp/ir/news/pdf/ne20200730.1.pdf

一方で今一番会社として期待しているのはようやく国内でも発売されたラツーダでしょう。

https://www.ds-pharma.co.jp/ir/news/pdf/ne20200604.pdf

言わずと知れたブロックバスターであり、大日本住友製薬全体がこの薬剤の北米での売上で成り立っている状態ですので、日本でもコケるわけにはいきません。

また、昨年発売されたロナセンテープも用途を分けながら売上を作っていきたいところですが、順調に推移しているとはいえない状況です。

大日本住友としてCNS(中枢・神経)領域にこれから本腰を入れていくところですので、その辺りは注目していきたいですね。

一方、北米セグメントでは

こちらはなんら問題なさそうです。

ただ、こちらもラツーダ一辺倒の状態がここ数年変わらずですので、経営の安定性という意味では良いとは言えないでしょう。

期待されていた抗がん剤のナパブカシンも思うように開発が進んでおりませんので、次世代の柱となる製品の登場が待たれるところです。

MRの将来性は?

日本市場での売上が1500億円程度と考えると、現在のMR数は明らかに多すぎます。

ラツーダ、ロナセンテープなどCNS領域での奮起次第ではありますが、このままの状況が続くともう一度早期退職を募る可能性が高いと言えるでしょう。

まとめ

ということで、今回は大日本住友製薬の2020年度第1四半期決算について勝手に見てきました。

最近思うことは、グローバル製品がどれだけ売れていても国内でMRをしている人の貢献度は全くないということです。

基本的に会社の売上、利益に対して給料が支払われると考えると、できるだけ自分が関わる売上は大きくなっていく方が健全だと言えますので、その感覚は忘れないようにしたいと思う次第です。

ぶら下がって、迷惑を掛けているのに気付かず、会社に文句ばっかり言うようにはなりたくないですね。

それでは最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

コータロー

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