MR(医薬情報担当者)からマーケティング職にキャリアチェンジしたサラリーマンの
コータローです
エムスリーはMRをしていれば誰もがご存知かと思いますが、現在では時価総額が約3.5兆円と楽天やLINEの2倍以上を誇る超勝ち組企業であります。
ビジネス展開は非常に多岐に渡ってきておりますが、根幹はなんといっても医師の90%以上が登録しているプラットフォームです。
これを活用したMR君等のサービスが製薬業界の構造を大きく変革していっているのは皆さんも体験されている通りではないでしょうか。
そんなエムスリーが本日、7月29日に2020年度第1四半期(緊急事態宣言期間真っ只中)の決算発表を行いましたので、その内容について考えていきたいと思います。
エムスリー 2020年度第1四半期連結業績

ご覧頂きますように売上が前年比+15%、営業利益に至っては事業面だけで見るとなんと前年比+41%とコロナの影響は皆無かのような業績を叩き出しています。

全体の売上、利益を見るとコロナの影響が全くなかったようにも思えたのですが、セグメント別に見ると治験関連事業や人材関連事業についてはさすがに影響はあったようです。
逆にいうと、それを補って余りある利益を出したのがメディカルプラットフォーム事業です。
冒頭にもご紹介した医師90%以上登録のプラットフォームを武器に製薬企業へマーケティング支援を行っているということですね。
事業面だけで考えると利益は前年比100%増ということで2倍です。
これだけ大きな会社になっている中での2倍は恐ろしさすら感じます。
今後の売上を見込める受注金額も大幅増

さらにサービスの受注金額でいうと2.5倍以上ということで7月以降の売上、利益もさらに上がっていくこと間違いなしです。
医師からのサービス満足度も高まっているということで、製薬企業からしてもこの状況で頼れるサービスはこれぐらいしかないといったところでしょうか。
エムスリーの見据える先

こちらは少し前の決算発表資料から取ってきましたが、投資家向けのプレゼンテーション資料はなかなかエグいものになっています。
端的にいうと「MRこんなにいらんだろ」ということです。
そしてそれを着実に進めており、今回のコロナによってさらにスピードアップしたというのが現状でしょう。
MRが考えるべきこと
エムスリーのサービスがここまで受け入れられて大成功しているのはもはや周知の事実です。
この流れは変わることはないため、MRも既存の考え方でいることは許されない状況と言えるでしょう。
実際に早期退職を募る企業も出てきたようですし、これからも確実に多くの会社が実施すると考えられます。
MRという他業界と比べて高待遇に恵まれた環境のため、なかなか一歩を踏み出すことは難しいと思いますが、まずは現実を見て動き出すことが大事です。
まとめ
ということで、今回は「エムスリーのコロナ禍決算からMRの将来を考える」というテーマで書いてきました。
エムスリーは日本発の企業でありながらアメリカやインドなどでもM&Aを行い、同様のプラットフォームビジネスを展開していたり、AIや医療機器、オンライン診療など最先端技術への投資も行っており、向かうところ敵なしです。
最近は日本人としてむしろ誇るべきことだと感じるほど素晴らしい会社ですので、この会社の動きを見ながら自分にも活かしていきたいと考えています。
それでは最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
コータロー
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