今勢いのあるヘルスケア企業分析 〜メドピア編〜

企業分析

こんにちは、MRからキャリアチェンジしたコータローです。

前回のJMDCの記事が比較的好調だったので、今回も引き続き、今勢いのあるヘルスケア企業分析を行っていきたいと思います。

今回はメドピア

製薬業界にとってもエムスリーほどの存在感はないとはいえ、なんとなくご存知の方も多いのではないでしょうか。

ちなみに今勢いのあるという意味では業績ももちろんですが、株価はコロナショックの最低値から5倍にまで跳ね上がっています。

どれだけ市場から期待されているかがわかりますよね。

ということで、そこまで市場から評価されるメドピアが一体どのような会社なのか見ていきましょう。

メドピアとはどんな会社?

2020年9月期第3四半期決算説明資料より

まずメドピアで個人的に印象的だったのはこちらです。

何よりも先に医師を支援すること、とあります。

メドピアの創業者で社長の石見氏自身が医師であることも関係しているかと思いますが、医療貢献や患者さんのためにといった耳障りの良い言葉よりも先に医師を支援すること、とあるのは、なかなか力強い意思表示だな、と感じました。

それではここから具体的に事業内容について見ていきたいと思います。

事業内容は?

2020年9月期第3四半期決算説明資料より

大きく分けると2つでドクタープラットフォーム事業、ヘルスケアソリューション事業があります。

そしてその中でも細分化されていて、サービスや事業内容も様々あるようですが、今回はざっくりと2つに分けて見ていきたいと思います。

ドクタープラットフォーム事業

メドピアホームページより

まずやはり事業規模として1番大きいのはグループ全体の3分の2以上を占めるこちらの事業ですね。

そして、こちらのビジネスの肝はなんといっても多くの医師会員を有していることです。

エムスリーは約9割をカバーしていると言われていますので、そこまでは届きませんが、12万人と国内医師の3人に1人は登録されているようです。

そのプラットフォームを基盤として製薬企業向けのマーケティング支援サービスや人材紹介会社向けサービスを行っています。

2020年9月期第3四半期決算説明資料より

これに関しては基本的にエムスリーと同様のモデルかと思いますので、大きく異なることはないと思うのですが、メドピアの場合は古くから薬剤評価掲示板という医薬品の口コミを書き込める掲示板サービスがあり、こちらが特徴的な印象ですね。

正直メドピアにしかできないサービスはあまりないのかな、と感じますが、それでも医師プラットフォームの2番手として業界内で大きな存在感を持っているだろうことは想像に難くないです。

医師という限られた市場を先に押さえて参入障壁を作ったエムスリーやメドピアの先見性には脱帽するしかないですね。

2020年9月期第3四半期決算説明資料より

そしてこの事業はエムスリー同様にやはり大きく伸びています。

ちょうどこの決算の対象時期が4〜6月でコロナ禍ということもあり、昨年対比1.6倍と素晴らしい結果を出していますね。

2020年9月期決算説明資料より

その背景がこちらですが、予想通り製薬企業がこぞって資金を投入しているということでした。

それはそうですよね。

MRの活動費は自粛により、大きく抑えられていたわけですから、その費用をこちらに配分するのは自然な流れかと思います。

今後もコロナ前の水準に戻ることはなさそうですから、着実に売上を伸ばしていきそうですね。

メドピア2020年5月21日プレスリリースより

またそれに加えてこちらはCSO企業のEPフォースとの共同開発ですが、医師会員に向けてリモートディテーリングができる環境も作っているようです。

これもエムスリーはグループ会社にCSO企業のエムスリーマーケティングを抱えて、既に行っていることではありますが、妥当な流れと言えそうです。

2019年9月期決算説明資料より

その他にもドクタープラットフォームを活かしたサービスは様々あり、医師キャリア支援サービスや薬剤師、薬局支援サービスも次々と展開されております。

メドピアのひとつの大きな特徴として次から次へとサービスをリリースしており、今年のプレスリリースだけを見ても実に60件以上を誇るなど、まさにベンチャースピリッツに溢れる企業なのかな、という印象を持ちました。

ヘルスケアソリューション事業

2020年9月期決算説明資料より

2つ目の大きな柱となるヘルスケアソリューション事業はこれから拡大していくフェーズだと思うのですが、こちらの2社を買収して、予防医療のプラットフォーム事業に進出しています。

2020年9月期決算説明資料より

もう少し具体的に見ていくと、一つがこちらの産業保険支援サービスですね。

会社に勤めていると1年に1回ぐらいストレスチェックのテストをしてください、なんて連絡が来るかと思いますが、それは元々社員を雇用する会社の人事労務管理のひとつであるというわけです。

ただ、規模の小さい会社であれば人事労務担当者がこの業務を請け負うのは結構な負担になるようで、それを外注できるようなサービスになっています。

健康相談もいつでもできて、コスト的にも安いようで導入する企業が増えているようです。

また、産業医面談も私自身経験はないですが、面談日調整など面倒な印象はありますので、オンラインで済ませられるとなると双方にとって良いですね。

そして、さらにこのオンライン面談システムを少し変化させてオンライン診療にも今年の5月から参入しています。

後発にはなりますが、ここでも12万人の医師会員がドライバーになるのかもしれませんね。

2020年9月期決算説明資料より

こちらはJMDCの時にもありましたが、個人向けの健康サービスといったところでしょうか。

スギ薬局や日経新聞社、サツドラHDといった企業と組んでゲーミフィケーションをベースに、とありますので、それこそドラクエウォークでより健康志向を推進するようなイメージですかね。

前回も考察したように健康をお金を払って買う、といった領域になるので、ビジネスとしてはハードルが高い領域だとは思いますが、課金してもらえるレベルの魅力的なゲームを作ることができるか、会員数が莫大に増えることによって広告収入を狙うか、あとは健保向けサービスにするか、といったところが肝かと思われます。

やはりこの辺りの市場は明確な勝者がいないからか、各社が狙ってきているのかもしれませんね。

2020年9月期決算説明資料より

最後にこちらは管理栄養士による食事改善サービスです。

これは最初から健保向けと書いてありますので、JMDCの時にもありましたように、糖尿病予備軍のような人がいた場合に管理栄養士が介入することによって、重症化を予防して医療費の削減につなげ、保険料を下げることを目的としたサービスになるかと思います。

この管理栄養士を介したサービスというのがどこまで競合と差別化できているのかはわかりませんが、医療費高騰が問題になっている昨今ですので、時流にマッチしていることは間違いないと言えるでしょう。

まとめ

2020年9月期第3四半期決算説明資料より

今回は「今勢いのあるヘルスケア企業分析 〜メドピア編〜」というテーマで書いてきました。

このスライドのように元々の事業だけに頼らず、それぞれ50億円規模のビジネスにたった3年で成長させるというチャレンジングな目標を掲げられていますね。

正直この計画がどのぐらい実現可能なものなのかは全くわかりませんが、製薬業界にいるものとしてはすぐそばでビジネスを急拡大させている会社の存在はある程度把握しておくべきだと考えておりますので、今回まとめてみました。

皆さまにも参考になりましたら幸いです。

ということで、最後までご覧頂きまして、ありがとうございました。

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コータロー

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