MRからマーケティングにキャリアチェンジしたコータローです。
最近は早期退職の話題に寄付金不正など製薬業界全体がなんとも言えない空気になっていますね。
こうなってくると業界自体に嫌気が差してキャリアチェンジを考えるMRは益々増えてくると考えています。
ただ、このMRからキャリアチェンジはいろんな面でそう簡単な話ではありません。
そのことを理解しつつ、今回はMRからキャリアチェンジを考えた時にまず行うべき備えについてお伝えしていきたいと思います。
実際の経験からお伝えしていきたいと思いますので、参考にして頂けますと幸いです。
生活水準を下げておく

まずはなによりこれですよね。
MRは皆さんもご存知の通り高給取りです。
大手製薬企業であれば、30代で1,000万円を超えてくることはザラですし、そこまでいっていないとしても手当諸々込みで800万を超えている人は結構な割合でいらっしゃる印象です。
ですので、業界全体的にそれ相応の生活をされている人が多くいらっしゃいます。
このそれ相応の生活というのが実はなかなか厄介なのです。
例えば、部屋を借りるとなると住宅手当を見越して一人暮らしであれば1LDK、家族持ちであれば子どもが小さくても3LDK以上の、比較的新しくて、会社に近い部屋を借りるケースが多くないでしょうか。
メーカーやエリアによって多少違いはあるにしても全体的な風潮としてはそのような印象を持っていました。
これ実は世の中の中央値から考えると、だいぶ良い部屋を選んでいます。
もちろんそれだけの給与をもらっていたり、手厚い住宅手当があったりするのでしょうから全く問題はないのですが、MRからキャリアチェンジを考えるのであれば、問題になってしまう可能性が高いです。
借りる部屋以外にも購入する家や車、教育費などは必要以上にお金を掛けてしまっている場合は要注意と言えるでしょう。
MRからキャリアチェンジを考えると、多くの場合、一時的に給料は大きく下がります。
また福利厚生の水準も下がる場合がほとんどですので、生活水準は落とさざるを得ません。
しかし、生活水準を下げることは非常に難しいことであると言われますので、まずはそれが可能かどうか、大きな固定費に手を加えられるかどうかを考えてみることをオススメします。
その覚悟、備えができないのであれば、MRを続けていれば良かった、という後悔だけが残ってしまうと思いますので、MRからキャリアチェンジなど考えないほうが懸命でしょう。
1からのスタートだと自覚しておく

個人的にMRのスキルは他の仕事でも活かせる部分が多くあると考えているのですが、そうはいってもこの覚悟、というか心持ちは重要だと思います。
と言いますのも、MRの仕事は一度一通り経験して、自分の型を身につけると、会社が変わろうと、領域が変わろうと、製品が変わろうと、エリアが変わろうと、そこまで苦労しません。
知識をつけるのが苦手な方であれば、少し時間が掛かるかもしれませんが、それでも今まで使っていた筋肉と同じ筋肉を使うイメージかと思います。
ただ、業界が変わったり、職種が変わるとなると、今までの経験を元になんとかしようと思うのは無理があります。
やはり新しい環境下において、これまでの延長線上には答えがない可能性が高いですので、1から教えを請う謙虚さであったり、自ら積極的に学ぶ姿勢はより大事になるというわけです。
至極、当たり前のことですが、自分のプライドを傷つけたくない方は少なからずいらっしゃると思いますので、そのような方はMRからキャリアチェンジはオススメしません。
職務経歴書を作っておく

最後は実践的な内容ですが、これも備えとして重要と考えています。
今既にMRからキャリアチェンジを考えているという方は職務経歴書をそれ用に作成されているでしょうか。
もしできていないのであれば、それは真剣に考えられていない可能性が高いです。
と言いますのは、MRからキャリアチェンジをする場合、採用面接の最難関は書類選考だからです。
書類選考が通らなければ、当たり前ですが、採用はされません。
MRをからキャリアチェンジしたいと思っても、ハナから受け入れてくれないということです。
私自身もさらっと何度も落とされました…
そして、そもそもMRの仕事や成果について、他業界や他職種の方に書類で評価してもらうというのは、なかなか骨が折れる作業になります。
これは面接でも同様ですが、やはり相手にポジティブに理解してもらう必要がありますので、表現のひとつひとつに注意する必要があります。
これは自分だけではなかなか難しいことですので、まずは職務経歴書を作成して、理解のある転職エージェントや経験者に相談してみるのが良いと思います。
これだけで書類通過率は大きく変わります。
まず転職サイトに登録して、その気になったら書類を作って送る、は本当に失敗しやすいですし、もったいない時間や機会を生んでしまいますので、止めておきましょう。
ということで、繰り返しになりますが、少しでもMRからキャリアチェンジを考えているのであれば、今すぐに職務経歴書を作るべし、です。
まとめ
今回は「MRからキャリアチェンジをする前に備えるべきこと3選」について書いてきました。
- 生活水準を下げておく
- 1からのスタートだと自覚しておく
- 職務経歴書を作っておく
実際に動くべきタイミングが今なのかは別として、MRからキャリアチェンジも備えあって憂いなし、ですね。
ちなみにこれは私自身への戒めでもあります。
皆さまにとっても少しでも参考になりましたら嬉しいです。
それでは最後までご覧頂きまして、ありがとうございました。
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コータロー
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